ネットにつながらない、遅いといったときにDNSを1.1.1.1や8.8.8.8といったパブリックDNSに変えると改善したり安定する場合があります。
ホームページがなかなか開かない
見たいホームページのリンクをクリックしても、真っ白なままでなかなか開かない、こんな経験はありませんか?もしかすると名前解決が原因かもしれません。
名前解決って何?
名前解決って何?と思われる方も多いと思います。名前解決は簡単にいうとURLに含まれているドメイン、例えばヤフーでいえば、「https://www.yahoo.co.jp」の「www.yahoo.co.jp」の部分になります。
実際にヤフーのページにパソコンやスマホからアクセスしようとした場合、パソコンやスマホの内部でドメインがIPアドレスという数字の羅列に変換されたあと、そのIPアドレスに対してつなぎに行きます。
IPアドレスはネットワーク上の住所のようなもので、このうちグローバルIPアドレスと呼ばれるものは世界に1つだけしかないもので重複しません。
DNSとは
このドメインからIPアドレスの変換をしてくれるのがDNSです。パソコンやスマホが「このドメインのIPアドレスは何ですか?」と聞きに行きDNSがそれに対して、「このドメインのIPアドレスは何々ですよ」と答えます。
じゃぁ、このDNSはどこにあるのでしょうか?実はDNSは色々なところにあります。一番身近なところでは、ご家庭にあるルータ実はDNSの機能を持っています。後は、回線契約しているISP、それから今回ご紹介するパブリックDNSです。
パブリックDNSとは
パブリックDNSとは、インターネット上で公開されているインターネットの利用者に対して無料で提供しているDNSサービスです。
なぜDNSにパブリックDNSを指定するの?
初期状態ではルータがDNSの役割をしてくれる
家庭で利用しているようなBuffaloやNECのルータでDHCPサーバという機能が有効にされている場合、PCやスマホが接続されるとルータは、PCやスマホそれぞれがインターネットに接続できるように、色々な情報を配布します。その中に、DNSの情報も含まれています。
通常、初期設置では配布されるDNSは、ルータ自身となっています。そのため、パソコンやスマホがインターネットのどこかにアクセスしようとするたびに、ルータがドメインからIPアドレスに変換を行います。
たくさんの名前解決をして、ルータが「ひ~っ!」となることがある
最近は家族全員がパソコンやスマホを持っていたりと、1つの家庭でたくさんのパソコンやスマホがルータ経由でインターネットにアクセスすることが多くなってきています。
このように、たくさんの端末がルータに名前解決の問い合わせをすることになります。そうすると他にも色々仕事をしているルータに負荷がかかり、結果、動作が遅くなったり、動作が不安定になり、結果的にネットがつながらない。遅いといった結果になることがあります。
ルータの負荷を減らしてあげよう
そこで、出てくるのがパブリックDNSです。ドメインからIPアドレスに変換する作業をパブリックDNSに任せてしまうことで、ルータの負荷を軽減を目指します。
実際に私も経験した
実際に私が経験したお話をしたいと思います。
在宅勤務が始まる前、、、
私の家庭では普段はスマホとタブレットが数台しかつなげない家庭です。特にネットの接続で不自由を感じることもなく気にすることがありませんでした。
在宅勤務が始まると、、、
在宅勤務が始まると、今までつないでいたスマホとタブレット以外に会社のスマホやパソコンを家のネット回線につなげるようになりました。そうすると、仕事を始めて2時間もすると、急にネットへの接続が遅くなり、そのうちネットにつながらなくなりました。
そのときは回線が不安定なのかな?とルータやルータにつながるネット回線の機械の電源を入れなおしすると、通常の状態に戻ります。
そして、また夕方にもつながりにくくなり、ルータ等の電源入れ直しをして、切り抜けてきました。最初は周りも在宅勤務でネット回線が混んでいるのかな?と勝手に思い込んでいましたが、あるとき、1台だけ、パブリックDNSの1.1.1.1に変更してみました。
そうするとほかの端末は、相変わらず遅いのに、パブリックDNSに設定を変えた端末だけ、普通に動いています。
全端末をパブリックDNS利用に設定した結果、、、
これは!ということで全ての端末がパブリックDNSを利用するようにルータの配布する情報の中に含まれているDNSのプライマリーを1.1.1.1とセカンダリーを8.8.8.8にしてみました。
その結果、通信は安定し、設定を変えてから約1年近くたちまずが、未だルータの電源入れ直しをしないといけない状況にはなっていません。
ネットにつながらない、遅いといった原因は様々あり、DNSが全ての原因とはならないとは思いますが、簡単に試せる内容なので、これで改善したら儲けものという感じで、一度試してはいかがでしょうか?
また、パブリックDNSでなく、契約している回線のDNS(契約した時にもらう書類などに書かれていると思います)に変えても同じような効果が得られると思いますよ。
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